太っていることは悪なのか?

このブログを通じて、いかに太らないようにするか、いかに効率よくダイエットするか、について様々な方法論を述べていきます。しかしその前提としてまず、そもそも太っていることは悪いことなのかどうかということを、改めて問い直さなくてはならないと考えています。

人はなぜ痩せたいのでしょうか?

それは主に、美的観点および健康的観点からくるものだと思います。スリムで引き締まった体に憧れを持つのは自然なことですし、健康で長生きしたいと願うのも当然なことです。そして現在の価値観においては、太っていることに対して、ある種のだらしなさや自己管理のできなさというものを感じる人もいる、ということは否定できないでしょう。

ですが痩せるためには、それまでの生活を変える必要があります。

決して少なくない人が、食べる、あるいはお酒を飲む、ということを人生における最大の娯楽にしていると思います。また多くの人が運動なんて大嫌いだと考えているでしょう。好きなものを我慢したり、嫌なことを頑張ったとして、果たしてその先には何があるのでしょうか。

私は個人的に、世の中全体の痩せなければいけないという圧力には嫌悪感を感じます。そもそも痩せたからといって、それだけでただちに人生が好転するということは起こりえません。それは痩せているからといってみながみな幸せなわけではなく、太っているからといってみながみな不幸せなわけでもないように。

食事にせよ運動にせよ、人にはそれぞれ人生の楽しみ方というものがあるのです。そして太っている人には、痩せている人とはまた違った魅力というものが存在するでしょう。どちらが優れていてどちらが劣っているということはないはずです。

そもそも美的感覚などというものは、人によって違うものですし、時代によっても変わってきます。健康にしたって、実際はちょっとぽっちゃりしてるくらいが一番いいのです。極端に体脂肪が少ない状態というのは、かえって体にとってよくありません。また痩せなきゃ痩せなきゃと常に強迫観念にさいなまれているようだと、精神的に多大なストレスがかかってしまいます。

そして仮にその強迫観念によって一時的に無理をしてダイエットを頑張ったとしても、元に戻ってしまっては何の意味もないのです。いやリバウンドという形をとって、しばしばより悪い形にすらなってしまいます。

まずは痩せるということが自身にとってどんな意味を持つのか、そのことを考えてみる必要があると思います。このブログはダイエットをテーマとしていますが、決して痩せることを強制するわけでも、その価値観こそが絶対であると押し付ける気持ちもありません。あくまで人生を楽しむの選択肢のひとつとして、痩せるということもあるというだけです。

ただ、必要以上に肥満するような環境の中に現代人がいることも事実です。また、ずっと座っているか寝ているか、移動は車か電車、階段は使わずエスカレーターかエレベーターというような、常日頃まったく動かない生活を送ることは、やはり生物として間違っていると言わざるをえない部分があるでしょう。

私が大切だと考えているのは、本来の人間が持っている恒常性を取り戻すということです。当たり前の食欲の状態であれば、必要以上に食べ過ぎるということは起こりえません。食べる必要がなくなれば、自然とそれ以上は食べたくなくなるものです。また同時に、運動することの楽しさ、汗を流すことの気持ちよさも知っていただきたいと考えています。

それらは無理をして嫌々なにかをするというものではありません。自分の体が発する声に、素直に従うというだけのことです。そしてその結果として、人それぞれにふさわしい体型が手に入るのではないでしょうか。

次回以降のエントリーでは、まず我々が現在どういう環境にいるかということから解きほぐしていきたいと思います。