餌代なく | 子ライオン売却

パレスチナ自治区・ガザ地区(Gaza Strip)にある私設動物園の経営者が、経済の疲弊した同地区ではこれ以上餌代を負担できないとして、ライオンの子ども3頭を売りに出すと発表した。

ガザ地区南部のラファ(Rafah)で動物園を経営するムハンマド・アフマド・ジュマー(Mohammad Ahmad Jumaa)さんは、ライオンの子ども1頭3500ディナール(約55万円)で売り出すという内容の広告をフェイスブック(Facebook)に掲載した。

 ジュマーさんは「悪化した経済状態に加えて餌と飲み物の確保の困難さから、約1か月前に生まれたライオンの子ども3頭を売らざるを得なくなった」と述べた。さらに現在動物園で暮らす雄ライオン2頭と雌ライオン3頭を育てる費用も工面しなければならないと明らかにした。

 ジュマーさんはエジプトとの国境近くのラファで動物園を23年間経営してきた。1か月の餌代は約345ドル(約3万9000円)。これまでに何件かの問い合わせがあったが、まだ1頭も売却に至っていないという。

 2016年には荒廃したガザ地区の動物園からトラ1頭、カメ2匹、ワシ2羽、ヤマアラシ2匹、ペリカン1羽、シカ1頭などが南アフリカ、ヨルダン、イスラエルの動物園に移送されている。